ダーク・ファンタジー小説 ※倉庫ログ

Re: ピリオドをください。 ( No.18 )
日時: 2011/02/08 20:07
名前: AW工作員 (ID: 3JtB6P.q)

第四章

もう、これが何回目の朝かなんて憶えていない。

そして、今までとは何かが違っていた。

私はベッドの上で目を覚ました。

天井も壁も、何もかも白い。

「終わりましたよ」

横を見ると白衣を着た男がいた。

「問題は無さそうですね」

男はボードに挟まれた紙にチェックを入れたり、何かを書き込んだりしている。

そうか、ここは病院か。でも何故…?

「…問題は無い…?」
「脳波に異常は見られません。ストレスによるものでしょう」

何のことだかサッパリだ。
何故、私はこんなところに?

「一応強力な睡眠薬を処方しますね」

部屋の外に出ると、札には“検査室”と書かれていた。

「これは…」

廊下には無数の扉。
全てに南京錠が付いている。

「…うぅあぁぁあ!!」
「!?」

向かい側のドアがガタガタと揺れ、叫び声と何かを打ち付けるような鈍い音が聞こえた。

「藤野さん!」

するとナースがドアの前に走ってきてポケットから鍵が沢山付いたキーホルダーを取り出した。

「えっと、706、706…あった!」

部屋の鍵を探し当てると南京錠に突き刺し、捻った。

扉が開いた先にあったのはー。

「っ!!」