ダーク・ファンタジー小説 ※倉庫ログ

Re: ピリオドをください。 ( No.25 )
日時: 2011/02/21 23:27
名前: AW工作員 ◆DmA4Zkv3S6 (ID: 3JtB6P.q)
参照: トリップつけました

「待って!」

手を伸ばして飛び起きた。

「…夢?」

頭を抱えながら
枕元のデジタル時計を手に取る。

午前二時。
なんて不吉な時間に目を覚ましてしまったのだろう。

ゆるゆると体を起こし、台所に向かうとコップに水を注いだ。

医者は“強力な”睡眠薬だと言っていたが。

それを信じて、床に就きなおそうとした。


無理だった。
浅く眠ることすらままならない。

時計は進み、それでも私は目を閉じられなかった。

夢で見た部屋が気になる。

一体、あの部屋には何が…?

カーテンから光が差す。デジタル時計は午前四時だ。

たまらずベットから起き上がり、そこら辺に散乱していた服を着た。

組み合わせが変なことなんて気にしない。

ただ、あの部屋への好奇心だけが私を突き動かしていた。

玄関でスニーカーのかかとを踏むと、ドアを強く開けて駆け出す。

病院までの道のりを覚えているわけではない。

走っているはずだった。あてもなく。

「着いたの、私…?」

私の目にはあの病院が写っていた。