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ダーク・ファンタジー小説 ※倉庫ログ
- Re: ピリオドをください ( No.5 )
- 日時: 2011/01/25 22:52
- 名前: AW工作員 (ID: 3JtB6P.q)
第二章
2つ目ー。
5000万25回目の朝。
気がつけば私は新入生だった。
「新入生はこちらに…」
校門で受付を済ませ、桜が舞う校庭をぎこちなく歩く。
先生に誘導され、体育館の席に着くと隣の席の子が笑いかけてくれた。
(私もしっかりしなきゃ…!)
私も笑顔で返し、無言のコンタクトを取る。
入学式が終わり、親と帰ろうとしたとき、
「もし、近かったら一緒に帰らない?××の3丁目なんだけど…」
さっきの子だ。
「3丁目?私もだよ」
その様子を見た母は
「あらあら。もうお友達が出来たのね」と笑い先に帰っていった。
私は人付き合いが苦手だ。しかし、彼女だけは心から親友だと思えた。
親友ー。
結局、独りよがりだったのかもしれない。
雨が降りしきる6月。
それは突然訪れた。
「…何これ?」
花瓶が、置かれていた。私の机に。
「あんたさぁ」
穏やかだが棘のある声。振り向けば、クラスの頂点的人物。
「あいつと仲いいよね?」
「…そうだけど?」
何気なく答えたつもりだったが、そいつは狂気に満ちた笑顔を作った。
何が面白い?
「前々からウザイと思っていたの」
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