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ダーク・ファンタジー小説 ※倉庫ログ
- Re: 「死 人 花」 ( No.16 )
- 日時: 2011/02/05 15:42
- 名前: 霧雨柚乃 (ID: Ot.qag7u)
唯子さん曰く、この事件は迷宮入りしたらしい。
犯人の手がかりは無し。
勿論、当時は今みたいに科学捜査が出来ない。
だから警察はもうお手上げだったそうだ。
しかし、その身体には奇妙な傷があった。
猫に引っかかれたような傷だ。
それも全身に。
唯子さんはその死体の写真を手に入れていた。
本人曰く祐介にクラッキングの技術を伝えたのは彼女らしい。
朝凪家、あなどりがたし。
「さあ、これで私が調べたのは全部だ。他に何か聞きたいことはあるか?」
いえ、無いです。
全部あなたが調べてくれましたから。
「無いなら出て行け。リア充に言うことはもう何も無い」
だからリア充ってなんなんだー!
後で祐介に聞いたら、リアルが充実している者という意味らしい。
なるほど。
納得していいのかオレ。
忘れていた。
殺された日野さんは、ばあちゃんの家の向かいに住んでいたんだ。
つまり、ばあちゃんも何か酷いことをされていたんだろう。
調べていくうちに嫌な気分になってきた。
と、唯子さん。
激しく同意しますあなたに。
しかし、翌日。
唯子さんがさらに驚くべきことをオレのケータイ(オレだけじゃなかったみたいだけど)にメールしてきた。
何故番号知ってんだ?と思いながら開くと、
『新しいことが分かった。園崎連は日野俊介の親類だ』
連の従姉弟の父方の祖母が日野俊介の一番上の姉。
かなり長いけど、親戚であることは確かだ。
これで連の事件とのつながりが分かった。
その後すぐ皆で集まったとき、燕は、
「多分、レンレンはこの事件の犯人がわかったんだよ。それで犯人に殺されちゃったんだ・・・」
「犯人ってたぶん老人だろ?だったらその子供とかが・・・まぁオッサンだろうけどな」
翔太に同意するものが多かったのは明白だった。
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