ダーク・ファンタジー小説 ※倉庫ログ
- Re: 「死 人 花」 ( No.9 )
- 日時: 2011/01/29 15:13
- 名前: 霧雨柚乃 (ID: floOW.c4)
まあ悩んでいても仕方が無い。
オレは気を取り直して
「でも誰が連を殺しやがったんだろ・・・」
「「それが分からないから調べるんだろ」」
見事にハモった。
「とにかく、私は婆様に聞くのが一番いいと思うよ。だって『死人花の咲く町』って言ったの婆様なんでしょ?」
少し眉間にシワをよせて杏奈が言った。
確かにそうだ。
でも祐介ならもう聞いたんじゃないか?
「そうだね。確かにそうだ。でも直接聞いても教えてくれないに決まってるよ。こういうのって何か裏があるし」
そんなに深読みしてたんだ。
「そっかぁ。そういえば昨日、ばあちゃん連が死人花に取り殺されたって言ってたな」
「「そういうことは早く言ってよ!!!」」
またハモった。
打ち合わせでもしてたんじゃないのかこの姉弟。
「智影君がそんなことを聞いてたのなら、婆様にはもう聞けない。どうしようか・・・」
「え?何で?」
杏奈、そこは悟れ。
「婆様は何かを知っているけど隠そうとしている。ばれたら相当ヤバイんじゃないかな?」
「なるほど」
「じゃあ本当誰に聞けばいいんだ。こんなこと知っていそうな人なんて居ないんじゃねーの」
「一人、居るよ」
アッサリ祐介が言った。
小難しい顔をして。
「謎谷さん。あの人は婆様の友達だろ。多分、何か知ってるよ」
!!!!!!
確かにそうだ。
謎谷さんは婆様と同級生で、小さい頃から仲が良かった。
だから、どんな秘密でも言い合えるだろう。
やっぱ祐介さすがだ。
「じゃ、早速今から行こうか!」
「姉ちゃん、それは少し待ったほうが良いよ。それより智影君にメンバーの紹介しといたほうが良い」
「そうか・・・。そうよね。智影まだ誰がメンバーか知らないもんね」
「で、誰がメンバーなんだ?」
「どうせなら皆を呼んで、それから謎谷さんの家に行こう。智影君、メンバー楽しみにしといて」
祐介がにっこりと笑って言う。
出てる出てる。
いつもの黒オーラが出てる。
誰がメンバーか、楽しみにしとけ・・・か。
大体分かる気もするけどな。