ダーク・ファンタジー小説 ※倉庫ログ

Re: 僕たちの求めた絶望色〜赤・白・黒〜 ( No.53 )
日時: 2011/02/10 17:02
名前: 色茱萸 (ID: wJNgr93.)

第七話

『殺し』って 私の人生にピッタリな行為だ……————



施設の中で一人ぼっち…

そんな私にも、趣味というものがある。

まぁ、15歳の女子がするような趣味ではないのだけれど…


今日は私の趣味を教えてあげようと思う。

最早日課となりつつある趣味…

それは…………

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今は夜。っといっても7時などの早い時間ではない。

真夜中の0:00過ぎ。

私は大抵この時間になると布団から起きあがる。

この時間、施設の先生達には丁度睡魔が襲ってくる時間帯だから

布団からこっそりと抜け出すことが出来る。

私の部屋は一階の窓際にあるし、

スリッパがあれば外をうろついても

誰にも分からない。

靴を持ち込んだりしたら、

流石にバレるだろうから。

窓から飛び降りる瞬間————

このときの心拍数、冒険心、緊張感の凄さといったら…

スリルのあるこの『趣味』に

いつのまにか吸い込まれてしまった私は

今日も恐ろしく楽しい冒険へと

出かけて行った…————