ダーク・ファンタジー小説 ※倉庫ログ

Re: お嬢様と執事。 ( No.30 )
日時: 2011/02/06 11:45
名前: 陰魔羅鬼 ◆ohBawF8LBM (ID: gwrG8cb2)




ここは、ある風景。豪華な城に、可愛らしい少女達と、美麗な執事達。

あれからラ・メイユール・レーヌは消えること無く、皆の元に無事にたどり着いた。

そして、人形たちは動けなくなるかと思いきや、まるで本当の少女のような美しさを持った。


それは、最期の父親の魔法だったのかもしれない。


今まで魔法と呼ばれていた父親の人形師の腕。最期に、娘たちに素晴らしい魔法をかけてくれたのかもしれない。



ここには、争いも、血を流す理由もない。とても穏やかで、ただ幸福が流れている。



一度は壊れたラ・ヴェリテも父の魔法で再び人形と生きる事ができるようになった。






願わくば、この幸せが永遠に続きますように。どんな邪魔も入らずに。

  ただ、永遠とも思われる幸せを感じて、生きて行って下さい。



            それが最期の望みです。









                それが、血で認められた父の最期の言葉。











                     −E N D−