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Re: 地獄生活脱出法。 ( No.4 )
日時: 2011/02/02 21:56
名前: 真由子 ◆NCebuCi9WY (ID: sX8dkNn6)

〜第1章〜


『終わり、始まり』





第三次世界大戦が始まってもう一週間が経とうとしている。


一週間前、全国ニュースで報告された、第三次世界大戦。
日本中の誰もが言葉を失った。
第二次世界大戦以来、二度と戦争をしない、と誓った日本が再び戦争を始めようとしているのだ。
これには世界の国々も驚きの色を隠せなかった。
政府も崩壊状態になっていた。


一週間前———・・



「・・日本は戦争をしないって誓ったはずだろ・・。誓った・・なのに・・・・。」


臨時ニュースで伝えられた、第三次世界大戦の始まりに悠之介は———・・日本国民は言葉を失った。
日本中が一斉に静かになった瞬間だった。


アナウンサーは怯えた声で続ける。
『なお、この戦争は日本が必ず勝つと総理大臣は発言しています。又、天皇は各軍隊に「命がけで戦え、お前達の力が戦争の勝利に繋がる」と発言しており、軍隊は訓練に励んでいる模様です。』


嗚呼、日本はどうなってしまうんだろう。
天皇め・・・・。
日本国民より勝利の方が大切だというのか・・・!!
人が死んでもいいというのか!!!


「いいさ・・・天皇がその気なら・・・俺は生き残ってやる!絶対に生き残って、その後天皇を・・・ぶっ殺してやるさ!」

悠之介は怒り叫んだ。
目は充血している。
そうとう興奮しているようだ。



その日悠之介は一日中部屋にこもっていた。
あんな事を言ったものの、やはり戦争をする、ということが信じられないのであった。

ベットに潜り込んで声が枯れるほど泣いた。

そして、愛する人はどうなってしまうのだろうか。
もしも愛する人が死んでしまったら—————・・そう考えるだけで恐怖で心臓が破裂してしまいそうだ—————・・・・。