ダーク・ファンタジー小説 ※倉庫ログ

Re: __仮面屋 ( No.129 )
日時: 2011/05/16 18:48
名前: なーこ ◆p5CHNX570g (ID: x6z9HA8r)

*9話*



カラン 


「こんにちわ」


「ああ、美里さんですか・・。どうです?決断しましたか・・?」


「はい・・」



私は———私は———


















                「仮面をはずします・・・!!!!!!」










                          「え・・?」




「さっきまでは・・つけたまんまがいいと思っていました。でも、やっぱり・・誰かを犠牲にしてまで、私は美しくなんかなりたくありませんから・・」







そう———。誰かを犠牲にしてまでなんて———。




「美里さん・・。あなたは決断を間違えましたね・・」



「え・・?」


「美しさという物は・・誰かを犠牲にしても変わりません。美しさは美しさなのです。そもそも、日本の中では誰かを、何かを犠牲にして手に入れられるものがあります」



「だから・・美しい物は美しいのです」











                          「嘘だ・・」







「嘘なんかじゃありませんよ」







   「あなたは・・・本当にそんなことを・・おもっていないはずです!!!!!!」





「・・!!!」



それは——さっきの事———。



私は——ある人にあった———。




〜回想シーン〜



私は、仮面屋に向かっていた。


だから、歩いていると・・・


あなたの友達に・・会った。


その人は、こういった・・。


「君・・仮面をつけてる・・?」


わたしは、「はい」といった。


なんとなく・・この人は信用できる人だと思って・・。


あなたの友達は、暗い表情でこう言った。


「あいつは・・、口では・・ひねくれたことを言っているが・・・本当は・・心の中では・・・」


「信じたいんだ・・」


私は、黙って・・あの人の顔をみていた。すると、


「ははっ、ごめんな・・。こんな話しして・・。とりあえず・・あいつは、誰かを信じたいんだ・・。これだけを・・君に覚えてほしかったんだ・・」


そういって、その人はにこっと笑った。でも、その笑顔は・・・・心のそこから笑っていない気がした・・。


その後その人は手を振りながら去った。








「この人は・・・あなたの・・お友達・・ですよね?しかも、かなり親しい・・」



「は?あいつが俺の友達?それは大きな間違いだ。あっちはなんて思ってるか知らないが・・俺は友達だと思ってない!!! 」



この人———。一瞬だけど——すごく悲しい表情をした———。



「それも嘘・・ですよね?あなたは本当はそんなこと思ってない。一番の親友だと思ってますよね」




「・・・・」



「ああ!!!そうだ!!!本当は・・俺は一番の親友だと・・思ってる・・でも・・あいつは、俺のことを・・何にも思ってないかもしれない・・」



やっぱり———。この人は——親友だと思っていたんだ———。良かった——。本音が聞けて———。




                           *続く*