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＊５話＊



「・・・ついた！」


私は仮面屋の店員にお礼を言おうと思い仮面屋にきた———。


カラン


「おや・・？あなたはこのあいだの・・・」


「あの・・、お礼を言いに来ました！ありがとうございます！」


私は——嬉しくて嬉しくてたまらなかった——————。


「いえいえ・・私は何もしていませんよ・・・お礼をいうならあの優果って言う子にいってください・・・」


————え？優果———？どうして優果が出てくるの——？


「この仮面は・・周りの美しい人の顔、体を変化させます。仮面をつけたあなたは美しくなります。でも、美しい顔、体をとられた人は仮面をつけた人の顔や体になるんです」


嘘——————。私———優果の顔や体を奪ったんだ————。


最近——優果が私の前のときと似ているとは思っていたけど————。


「そっ・・そんなこと聞いてません！！」


「そうですか？」


「はい！！」


「まぁ・・、何はともあれいいじゃないですか・・。あなたは美しさを手に入れたんですから・・・・」


「で・・、でも」


私は———美しさを手に入れた————。でも優果は————。


「ついでに、あなたが仮面をはずせば相手も戻ります。でも、あなたは前の姿に戻りますが」


私が———私が仮面をはずせば優果は元に戻る—————。でも——私も元に戻ってしまう————。


とりあえず———仮面屋から出よう———。


「そうですか・・。ありがとうございました・・。では・・」


カラン


「はぁ・・・・」


私は———どうしよう———。


はずすかはずさない————。一体どうすればいいの————？



　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　＊５話終了＊