ダーク・ファンタジー小説 ※倉庫ログ

Re: —GAME 鮮血の薔薇と漆黒の銃— ( No.2 )
日時: 2011/03/22 12:44
名前: 瀬蒼 ◆baXqm01I8Q (ID: FzVK5xRK)

カーテンの僅かな隙間から漏れる朝日。

チュンチュンと近くを飛び交う雀の鳴く声。


ジリジリと騒がしく鳴り響く目覚まし時計。

そんないつも通りの朝で俺は目覚めた。

「ん…」

手探りで世話無く鳴り響く目覚ましをがちゃん、と目乱暴にを止める。

一度ベットの中で伸びをし、胴に掛かった毛布を押し退ける。

そして小さく欠伸をしながらもそもそとベットを降りる。
近くにある窓際に近づきカーテンを一気に開ける。

シャッ、という短い音と同時に眩しい朝日が目に入ってくる。
反射条件で目を細めて腕で覆う。

「…天気いいな」

ギラリと光る太陽を見つめながら、呟く。

近くの屋根にいた2匹の雀が飛びたっていく。
今日も朝が始まったな。


「琉玖ーっ? 起きてるー? さっさと降りて来なさい?」

下からくぐもった母さんの声が聞こえて来る。


後ろ頭をポリポリと掻きながら
うーす、と適当に返事をしながらもう一度欠伸をした。



そして『運命のゲーム』へのカウントダウンの針が


——今、少しずつ動いていった。