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四羽近那のホームパーティ ( No.12 )
日時: 2011/02/08 02:34
名前: siwasugutikakuni (ID: ZsftZnZN)

第二章 その2 「暗黒と白死—後編—」



四羽「さて、どうでしょう。ここは。」

銀「……まぁ、戦うのには向いてるかもね。」

四羽「ここは元は防空壕か何からしいです。で、その上にこの家を建てたそうで…曰く付きで買い手が居なかったので丁度いいなと。」

銀「……防空壕?この深さに?」

四羽「詳しくは教えて貰えなかったんですが、ね。ここまでの道は私が後に掘り進めて作ったんですけどね。」

銀「作ったも何も貴方…床ぶち抜いて落ちてきたじゃない」

四羽「まぁ、階段から行けるんですけどね。せっかちなもので。」

銀「……霊が多いのは防空壕のせいとでもいいたいの?」

四羽「いえ?防空壕の分と、私の分…9割くらい私ですけどねそれより…」

四羽「視えて、居らっしゃるんですね」

銀「こういう事も出来るわよ」

ぶわっ、と大量の幽霊が銀の周りに集まる。

四羽「霊媒師とかネクロマンサーの方でしたっけ」

銀「業務はあくまで暗殺よ」

大量の幽霊が、銀の合図で四羽の周りへと集まる。

四羽「もしかして貴女はまだ本気じゃないんですか?」

パァン!

銀「……」

幽霊たちは、四羽が睨んだだけで何故かはじけ飛んだ。

銀「まぁね。」

ブゥン!

大鎌が、四羽の喉元を狙う。

キィン! 

四羽のナイフが、鎌を止める。

四羽「私の速さに達している、とは言いましたが。同じ速さならまだ見切れる段階です」

カァン!と大きめに左手のナイフを振り、鎌を弾く四羽

そしてそのまま素早く相手と同じく喉元を狙う

キンッ

が、これもまた止められた。

銀「……こっちにも言える事よ」

四羽「ほう。」

ギィン!!

右手のナイフが、また喉元に向かって振り下ろされる。

キィン!

これもまた、鎌に防がれた。

四羽「そうでしたね。そちらも二刀流でした。」

銀「互角の勝負、ってつまらないものね」

四羽「そうですね。まぁ私の方が戦闘の経験浅いんですけど…1年も無い」

銀「それで互角なら大したものじゃない?」

四羽「ただし、殺しの経験は数十年以上です。そろそろ、行きますよ」

グッ、と四羽が力を込める。

銀「…?なにこの力…。」

四羽「魔の協力があってこそですね」

ギィン!!

銀「武器が…折られた…?」

四羽「折ってません。切ったんです。」

四羽「貴女の戦闘は、相手に隙を与えない素早い連続攻撃。ならそれが出来ないように武器で競り合って止めてしまえば攻略は容易い」

四羽「その後の事は正直考えてないんですけどね。」

銀「そう…そうね。私の情報は知られてるんですものね」

四羽「こちらも教えてはいますが、それでどうします?」

銀「…避けないのが本気らしいわね?」

四羽「まぁ防いだりはしますがね。ちょっと過去に避けすぎないで貧血で倒れた経験がありますから。」

銀「なら、これが有効かしら」

銀は足元から小石を拾うと、拳を握り人差指の関節が構成する孔の上ぐらいに鋼球をおき、それを親指で弾いた。

四羽「……おぉ。」

弾丸のように弾き出されたそれは、四羽の脇腹を貫通した。

銀「これなら、倒せそうね。」

四羽「果たしてどうでしょうか。まぁ、やるだけやっては如何?」

銀「…そういえば痛みがないのね。だから自己管理も出来なくて負けるという事」

四羽「昔はちょっとありましたけどね。昔ですよ」

銀「気を引きつけたりする辺り、もうおしまいのようね。もうお喋りはやめましょ」

銀がさらに小石を弾く。

まっすぐ歩いてくる四羽は、どんどんその弾を喰らい、みるみる傷だらけになっていく。

四羽「そろそろやばいんで、走りますね」

ゴォッ!

突如凄まじい速さで四羽が接近してきた。

銀は何とか止めようと、弾を放ち続けるが、一向に止まる気配がない。

傷は、明らかに増えていっているのだがまっすぐ向かってくる。向かって来て…

ついに、銀の手を掴んだ。

いつのまにナイフから義手に変えていたのか…両手で四羽は銀をがっしりと掴んでいた。

四羽「攻撃の速さは全体的尊敬します。が、他が補えていない。つまりそれは、他の所で補える相手が来れば負けるという事。」

四羽「まさに貴女は暗殺向きの方なんでしょうね。奇襲であの速さで来られたなら、気づく前に首がないでしょう」

四羽「しかし、真っ向の対決であれば…まぁこうなる事もあるでしょう」

銀「……貴方ほど全体的に能力が高いのは単なる化け物で、それこそ反則でしょ」

四羽「まぁね。それでも、結構危なかったんですよ。痛みがあったらショック死してるでしょうこの傷。」

銀「…バトルは終わりね。」

四羽「はい。余りグログロになりませんでしたが、作者の力不足もありますので、終了です」

銀「じゃぁ、私は帰る。やる事やったし、殺しの依頼が来た訳でもないかr」四羽「はぁ?」

銀「え?」

四羽「私に捕まった状態でどう帰るんですか?」

銀「何言ってるの?バトルはおわt」四羽「終わりました。」

四羽「ここから始まるのは一方的に何の生産性もないただの拷問です」

銀「」

四羽「絶句してる場合じゃないですよ。ほらほら。もう夜です」

銀「私が不死身になるだけでしょ?」

四羽「別に力が強くなる訳でも、痛みがなくなる訳でもないですよね」

銀「え、え?」

四羽「態々地下にお通しした甲斐がありました。では作業に移ります。」

銀「ちょ、ちょっと」

四羽「はーい、作者頑張ってねー。次の話、グロオンリー。R-18になる感じでー」

銀「待っ」四羽「では、パーティを始めましょうね」








つづく



※先に言っときます。スイマセンデシタアアアアア!