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Re: 魔法 3 〜ココロの大切さ〜 ( No.9 )
日時: 2011/02/06 19:05
名前: ゆう (ID: pkkudMAq)
参照: http://www.kaki-kaki.com/bbs_m/view.html?594830

4話 珍しい事<下>
私は、ココロを取り戻した。
一度捨てたココロだけど、大切だと分かった。

だって、ココロが無かったらテレビを見ていたって、
ご飯を食べたって、感想がいえないもの。

お母さんのおいしい、おいしいご飯の感想が、そして、
可愛い猫、物、犬を見たって、「可愛い」なんて言えなかった。

ココロを捨てるというのは、死んだ事と同じだと、
私は思う。それに、何も思わないだなんて面白くない。

そして、ココロを取り戻した。だけど、いじめは無い。
さぁ、私が頑張らばくちゃ!!

皆と、仲良くなるために。
そして、いじめをなくすために!!

私は今日、新しい一歩を踏み出す。
新しい、毎日に向かって。

***

その頃、水晶玉で琉璃の様子を見ていた、
ミルは、大きなあくびをした。

「つまらないな。しかし、珍しい事もあるんだな」
「なにがよ」

ミルは、優雅に紅茶をすすった沙耶を見て、今度は
大きなため息をついた。

「お前が、代償を貰わずに商売をしたこと。そして、人を助けた事」
「珍しいかしら?」

沙耶は、また紅茶をすすった。

「まさか…あの事を引きずっているのか?」
「ミル、そんな事を知らなくていいの。どうして、あなたがそんな事知っているのよ」

ミルは、人の心を除ける。
もちろん、人の記憶もだ。

だから、ミルは知っている。
沙耶の…辛い過去を。

4話 END