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ダーク・ファンタジー小説 ※倉庫ログ
- Re: 妖怪尽くし。 ( No.2 )
- 日時: 2011/02/06 19:36
- 名前: 陰魔羅鬼 ◆ohBawF8LBM (ID: gwrG8cb2)
第壱章 「不思議なクラスメイト」
俺は佐伯亮平。自分で言うのもなんだけど、家はお金持ちで俺は文武両道。完璧でカッコよくね?
明るい性格でクラスでは人気者。こんな俺でも、絡めないのが二人いる。
それが來武聖彩さんと、鬼庭平司さん。いっつも二人で、恋人みたいなんだけど、違うらしくて。
何か、自然と上下関係出来上がってますよー。みたいな感じ。
まあ、そんな事は置いといて。今日は日曜日。休みだし、一日中家でごろごろしてっかなー。
何て、呑気な考えは一発で吹っ飛ぶ事になる。
「犬外道! 貴様……!!」
窓を割って侵入してきた赤黒い奇妙な犬と、綺麗な和風の女の人。右手には刀が握られている。
(え、ええっ!!?)
俺、マジパニック。何この展開。普通の少年が戦闘に巻き込まれるって感じ? SFみたいな?
「コイツがどうなってもいいのか!!」
犬外道と呼ばれた犬(?)は、喋りやがった。超低いドスの聞いた声で。犬はその強靭な爪を俺の首に向けている。
俺、犬に人質にされてんの? 何なの、何があったの。俺、まだ死にたくねえし!?
「どうなっても構わない!」
え、お姉ちゃん。ちょっと……。ん、あれ……? 良く見たら、來武さんじゃね?
「流石蜘蛛女……。その残忍さ、侮れん」
え、蜘蛛女って、え? 來武さんの事? 何それ、あだ名みたいな?
マジパネェよ。俺、この先どーなんの……?
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