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ダーク・ファンタジー小説 ※倉庫ログ
- Re: 戦國Love story(コメが死ぬ程欲しいでs←殴 ( No.14 )
- 日時: 2011/02/11 19:49
- 名前: 陰魔羅鬼 ◆ohBawF8LBM (ID: gwrG8cb2)
光秀の首は、この世の終わりを見た様に恐怖に引き攣っていた。やがて、騒ぎを聞きつけた兵が部屋へ訪れる。
「貴方は……迷夢様!!」
私の生還に心底驚いているようだった。兵は腰の刀を引く事はしなかった。逆に、謝ってきたのだ。
「申し訳ございません!! 我々一同、まさかこんな事になると思い光秀様に付いて行ったわけでは……!!」
集まった兵が一度に跪き、頭を下げる。
「信長様は生きている。まだ信長様への忠義、忘れていまいな?」
彼らは本当に何も知らなかったのだろう。顔で解る。
「はっ、はい!!」
それから兵に二頭の馬を借り、信長様の所まで駆ける。
光秀の返り血を浴びた私を見て、少し悲しげに微笑んだ。
「お前にはいつも汚い仕事ばかりさせてしまうな」
馬に跨りながらそう仰る。どんな仕事でも、信長様の命なら苦しくない。
「いいえ、信長様の為とあらば」
どれだけ血を浴びようと、刀傷を受けようと、何も苦しくない。
“信長が生きていた” この事実は、大きく世を揺るがした。
「信長様が生きていらしたぞー!!」
最も喜んだのは秀吉公。今にも踊りだしそうな興奮で、信長様に飛びついて嬉し涙を浮かべていた。
信長様の生存で、織田軍の士気は一気に上がった。逆に、全ての敵軍の士気は落ちた。
天下は、信長様が制して下さる。
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