ダーク・ファンタジー小説 ※倉庫ログ

Re: 自爆スイッチ。 ( No.2 )
日時: 2011/02/10 18:53
名前: 朝霞 (ID: MO5pRcbX)

#1  



≪皆さん。こんにちわ。≫

≪皆さん。こんにちわ。≫

≪皆さん。こんにちわ。≫


「ぅぅ…」

「…なに?」

「うるさいなぁ…」

「…ここは?」

気がつくと、そこは密室だった。

「本当にここどこぉ?」

周りは見たことのないヤツばかりで、沈黙がつづいた。

「み、皆さん。私達知らないもの同士でしょう?」

・・・

「そりゃそうだろう。」

「私達…勝手にここに集めさせられたんだから。」

「…っま、そうでしょうねっ…」

20代後半のサラリーマンらしき男は情けない声を出して言った。

「なにぃ?さっきからあなた。男らしくないんだから」

ゴスロリ衣装をきた女はゆっくりと立ち上がると、洋服に付いた埃を丁寧に掃っている。

またしても続く沈黙で、男の高い声が響いた。

「じゃ、自己紹介しませんか?名前も職業も性別もわからないんじゃ話になりませんよ。」

「性別はわかるよ。」

「じゃあっ、言いだした僕が直々に…えーっ大阪で出張中だったのに、なぜかこんなところに…
あっ名前は宇陀神時です!よろしくお願いしますっ」

「宇陀神司?変な名前…」

「す、すみません…」

「じゃあ、次私行っていい?」

「うん」

「いいんじゃね?」

「私は河原茉莉。東京でモデルの仕事をしてるの。でもどういう訳かこんなところに…
ちなみに写真集とか出してるから、立ち読みでもいいから見てよね。終わり。次。」

「えっ!?私ぃ?じゃあしょうがないっか。あ、私は紅飛織でぇす☆
 職業は、アイドルしてまーす。
 茉莉ちゃんみたいに写真集だしてて、今年で10本目だよぉー。見てね—」

「えっ!?えっ!?まさかひおりんちゃんですか?僕ファンなんですよっ。」

さっきのサラリーマンは興奮して握手してもらっていた。

「写真集買ってね☆」

「もちろんです!!ここからすぐにでで、10冊買います!!」

もういいから次行ってよ。と、それを見ていた女は足を組んで言った。