ダーク・ファンタジー小説 ※倉庫ログ

Re: 自爆スイッチ。 ( No.5 )
日時: 2011/02/09 20:12
名前: 朝霞 (ID: MO5pRcbX)

#3



≪皆様、いきなりですが、右ポケットの中から紙を取り出して下さい。 あらかじめ入れておきました。≫

「あらかじめって何?ふざけんじゃないわよ…」

言われるがまま、ポケットに手を入れた。

≪これは皆様の 死 亡 推 定 時 刻 でございます。
くれぐれも他の人には見せないようにお願いいたします。もう一度言います。
くれぐれも他の人には見せないようにお願いいたします。≫

「えっ…?」




会場は静まり返った。




「ふざけないで!冗談だろ…?」

「死亡推定って俺達死ぬことになってんのかよ!?」

≪いいえ。全ての人が死ぬわけではありません。生き残りは一人です。≫

「一人!?じゃああいつはその生き残りなのかよ!!」

≪そうでございます。月詠様は常連様です。では、ルールを説明します。≫

「ちょっ・・・僕には家族がいるんですよ!!早く帰らせて下さい!!」

今まで頼りがいがなかったサラリーマンがめずらしく大声を出した。




≪全員死ぬとは限らないのです。
 帰りたかったら必死で生き残ればいいのです。
 なにをそんなにおびえているのですか?≫





「・・・え・・・??」





≪ルールは簡単。ここのステージには六つのスイッチがあります。
 そのスイッチを押すだけです。≫





「・・・なんだ・・・意外にフツー。これなら私にもできるわ。」

そうゆうとモデルの女は鼻で笑って、足元にあるスイッチを見つけた。

「これね?」

≪はい。そうでございます。≫

「私はとっとと帰りたいの。早く全部押して帰りましょ。」