ダーク・ファンタジー小説 ※倉庫ログ

Re: 自爆スイッチ。 ( No.10 )
日時: 2011/02/12 17:39
名前: 朝霞 (ID: MO5pRcbX)

#6


プツッ

≪こちらで選んだ結果・・・≫

どうせ俺・・・

≪2番目は宇陀神司様に決定致しました。≫

え!?俺じゃない!

「ぼ・・・僕が?僕がスイッチを押すんですか?」

≪おめでとうございます。尚、今から5分間の間にスイッチに反応がない場合、『全員処分』となりますのでご注意ください。≫

「全員処分ってなんだよ!いい加減にしろ!」

50代の男はしびれを切らして叫んだが、もう放送は切れていた。

「よかった・・・」

歌手の男性はスイッチを押すのが自分ではなくてよかったと安心していた。
自分の死亡推定時刻まであと7分・・・あのサラリーマンが押してくれれば
死なないで済む。

「・・・お前、残念だけど、早く押さないと皆死んじゃうから、早く推してくれる?」

歌手は笑いを堪えながらサラリーマンの男性に言った。

「でも・・・」

「・・・?押さないの?まさか。でも、押さなくても皆死んじゃうんだよ?もちろん自分も。」

そう言うと、歌手の言葉があまりにひどすぎたのだろう、アイドルの女性と50代の男は
信じられないという表情でこちらを見た。

そして、ついにサラリーマンの男性はスイッチに向かった。
スイッチは壁につけられている。
スイッチの前まで来ると男性はギュッと目をつぶった。