ダーク・ファンタジー小説 ※倉庫ログ

Re: 「狂愛。」 ( No.1 )
日時: 2011/02/09 19:26
名前: 霧雨柚乃 (ID: 14pOvIO6)

プロローグ

私は今、部活帰りで一人で夜道を歩いている。
無防備すぎるって親友のノノに言われたけど、大丈夫・・・。
そう思っていた。
でも違ったんだ。

(・・・まただ)

後ろから誰かにつけられている。
いわゆるストーカー、というヤツだろう。
これでもう一週間。
警察に届けようかと思ったが、さらに恐ろしいことになりかねないから止めた。

一人暮らしのアパートにたどり着く。
私は親の教育方針で、高校生活を一人で暮らすことになっている。
それがダメだった。
そのせいでストーカーに・・・。

学校では良い友達や先輩、後輩に囲まれて悩みなんて無い。
ストーカーのことですら学校に行ってる間は忘れてしまうほどに楽しい。
だけど部活帰りになるとこれだ。
嫌でも思い出してしまうし、実際されるから恐怖に駆られる。
つけられているだけで、他には何もされないんだけど。

コツコツという道路に響く音が、心なしか早くなっている。
怖くて早足になっているのだろうか。
ああ、早く帰りたい!
そのときだった。

「っ!?」

後ろから何かをかがされ、私は意識を失った。