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第三話「よく似た者」




「ねぇ！あの子、高1だよ！同じ制服だし」

私が叫ぶと新は、そのこに近づき

「おい！お前もにげるぞ！」
「…」

あれ、よく見たら、美央に似てる。
にしても、何で下を見てるんだろう。

「おい！！」
「ふふ…ははは…あっはははは！」
「なっ！」

おかしい！
この子、おかしいよ！

「…っ！？」
「美央！？」

美央はあの女の子に口をふさがれていた。

「二人も同じ人は要らないよねぇ…」
「やめてよ…！なんで…こんな…事…を」

すると、女の子は語り始めた。

「私の姉は高校一年生なの、ある日、姉が居なくなってしまった。
一週間経って、先生から電話があったの。『姉はいじめで亡くなった』って…だから、復讐をするの！」
「おい、優！そんな奴は放っとけ！」
「新…う、うん」

気づけば、女の子と美央は居なかった。