プロローグ「ねぇ、夏樹ってうざくない?」「うざーい!なんか、ぶりっこだしー」私は、いつものように美央と帰っていた。今時の子のような、会話をしていた。「ね、優、何アレ」「え?」美央が指を指した先には、一人の女の子がいた。小学生くらいの背で、赤いワンピース。それに、こっちをずっと見てる…。「気味悪い、行こう」「う、うん」その時、サイレンがなった。「高校一年生は、鬼から逃げてください」鬼ごっこ、開始。