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第八話「願い事」





「くっ…！ここまで来れば…」

健吾は、２階の男子トイレでうずくまっていた。

「っ！！美央っ…」

静かに泣いている健吾。
美央の彼氏であるから、泣くのは仕方ない。






キィィッ





「だっ、誰だ！」
「ひゃあ！やっぱり誰かいたー！」

こいつは、味方なのか…？
一応、逃げる準備を…。

「大丈夫だって、私も追われているもん♪」
「そう…なのか…。俺、松本　健吾」
「伊藤　奈菜です★」

すると、奈菜はポケットから小さなビンを出した。

「これね、さっき拾ったんだけど…あげる」
「…紙、入ってるぞ」
「あ、本当だー」

気づいてなかったのかよ。

「読んでー」
「んーと、この紙に願い事を書くと叶う…」
「わぁぁ！すごいねー＾＾」
「うさんくさいなー…」
「そうかな、健吾君。やったら？」
「待て、まだ書いてる。叶えたいのなら、彼岸花が必要…」
「彼岸花ー？何それ」





ガタン





「ひっ」
「あいつらか…？」
「怖いよ…」




















































「みぃつけたぁ…」