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第九話「願いさえすれば」







「おっ…お前…」
「こんな所にいたんだね♪じゃあ、殺そっか」

コイツ…銃を持ってやがる。

「百合…だよね？」
「あれっ、奈菜じゃん！でも、殺すからね…」
「う…あ…あぁ」





















「おい！！」

















「黒子…死にきたの？」
「黙れっ！行きましょう！」
「お、おう」
「ひゃぁああ！」

何なんだよ…。

「はぁはぁ…あの、お怪我はありませんか？」
「俺は、特に…」
「私も大丈夫…」
「そうですか…。私は、本堂　黒子」
「松本　健吾」
「い、伊藤　奈菜です」

ったく、何でこうなったんだ。
俺はただ、新と…。
新！？あいつ、どこに行きやがった。

「あら？奈菜さん。それは何かしら」
「これは…願いが叶う…ビン」
「願いが…うっ！」

何だコイツ、急に泣き出して…。

「どうしたの？黒子ちゃん」
「私…百合の姉なんです。ある日、百合と一緒に、学校に行ったら…百合が…百合がぁ！」
「おいおい、落ち着けよ」
「…百合が、私の妹じゃ…なくなったんです」
「は？」
「誰かに、連れ去られて…まさかと思って…ここに来たら…」
「願い…叶えるの…？」

黒子はゆっくりとうなずいた。

「でも…彼岸花が必要って」
「探しましょう…。たとえ、私が死んでも、絶対に叶える！」