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ダーク・ファンタジー小説 ※倉庫ログ
- Re: Clown・the・dark -辟易の番人- ( No.13 )
- 日時: 2011/02/13 20:37
- 名前: とらばさみ ◆rL9ltCA.s2 (ID: cebg9jtM)
- 参照: 描写に力を入れてみたけど限界・・・
「………山本、死亡確認。」
静かに男はそう言う。
「……五十嵐、生存確認。」
神妙な面持ちで男はそう言う。
「……宮本、生存確認」
冷めた声で男はそう言う。
「ビル、爆破作業に移る。」
第三話「エスパー×マジック×サイエンス」
山本の死から10分が過ぎた。
徐々に冷え込み、宮本は懐にあったライターをつける。
シュボッ!と音と共にライターは火を灯し、宮本はそれを優しく地面に置く。
これで明かりは出来た、がしかし。
これで戦闘が避けられるはずも無く、このまま篭城戦を続けていたらその内に朽ち果てるだろう。
「……あいつらの武器。」
ボソッと宮本は呟くと、先ほど山本が吹き飛ばしたZEEKの隊員に視線を移す。
両手でガッシリともたれていた銃も虚しく、胸に置かれている。
どうやらマシンガンの様で、見る限り普通の銃だ。
「……ふう、やはり超能力者を毛嫌う魔術師はこういう過激な行動を良く起こすものだ。」
宮本は素っ気無く言うと、
「篭城戦も終わりだ、外に出てあいつらを倒そう。」
まるでもう対抗できないような口で、言った。
当然五十嵐は納得できるはずが無く。
「ふざけないでくださいよ! このままあいつらに殺されてもいいってわけっすか!?」
怒号を響かせると、宮本は静かにこう言った。
「……俺が勝てる相手なら、とっくに倒してるさ …しかし現実は辛いもんだよ……限界を彷彿とさせる……」
宮本は毒を吐き捨てる様にそう言うと、五十嵐に何かを手渡す。
「それは日本班全体をまとめたデータのパスワードが記されているカードキーだ。」
「…情報を護ってくれるはずだ…お前なら… よし行くぞ。」
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