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ダーク・ファンタジー小説 ※倉庫ログ
- Re: Clown・the・dark -辟易の番人- オリキャラ募集 ( No.26 )
- 日時: 2011/02/18 18:13
- 名前: とらばさみ ◆rL9ltCA.s2 (ID: cebg9jtM)
- 参照: 山本ォォォォォォォォオ
「お前ら、起きろ。」
宮本、五十嵐、神無月、そして他の収容者の部屋に兵士が立ち寄る。
早朝。 4時28分 丑三時から少し何時間か経た時。
「誰だ………?」と宮本。
「ああ、分かったからどけ。」と神無月。
「はいはい。」と五十嵐。
どうやら此処は日本じゃないのか、監視員や兵士の殆どが顔が黒かったり、白い顔の人もいる。
しかしそんな地域の情報を手に入れた所で何の助けも生まれないのが現状。
そして兵士が収容者達を外に連れ出す。
気持ちの悪い朝を迎える事になった収容者達の顔はゲッソリと青ざめて死者の様だ。
そして兵士達が20人程いる中、その群集の中心を歩く偉そうな男が存在した。
「貴様等、このツァイドの牢獄で何を学ぶ?秩序か?常識か? いいや違う、お前らが学ぶのは自分の愚かさだ。 自分達が愚者の中の愚者という事をこのツァイドの牢獄で身に染みるが良い。」
まるで学校の校長の話を延々と聞かされるがごとく、偉そうな男は言葉を並べる。
バーミーソン・S・エリック。
ツァイドの牢獄、そして絶海の孤島『シェイド』の長。
詭弁を並べる事に長けていて、相手を納得させ自分の手中に置く男だ。
それよりも残忍かつ狡猾な男は、収容者達を自らのオモチャと言う。
何よりも大富豪の息子だった事から、常軌を逸している発現が度々見られる男だ。
貧民を愚民の如く扱い、同じ立ち位置の人間には嫉妬と自己憐憫を表す男だ。
ただひとつだけ言っておくとするならば、この男は“常人では無い 狂人である。”
「それにして、貴方達はこの牢獄で何をしてくれるのだい?」
男、バーミーソンの口調が変わった。
しかしそれが地獄への引きがねになろうとは誰も予想していない。
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