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ダーク・ファンタジー小説 ※倉庫ログ
- Re: Clown・the・dark -辟易の番人- ( No.5 )
- 日時: 2011/02/12 16:25
- 名前: とらばさみ ◆rL9ltCA.s2 (ID: cebg9jtM)
- 参照: 本当に急展開
「やっと着いた。」
足を運び続け、五階に到達する。
「とても遅かったな。」
「悪りぃ、不良に追いかけられてた。」
五階に居座っていたと言うのか、金髪の男が小さな歓迎を行う。
男は不似合いな笑みを浮かべ、窓ガラスを凝視する。
「それで、宮本さん 超能力者をこの建物に集める理由は何なんですか…」
宮本 真治(みやもと しんじ)。
超能力者特別連合、通称PSUは世界中の超能力者を集めて創られた物だ。
世界の国々によって班が分けられており、日本班の隊長となるのがこの男、宮本 真治。
宮本は幼少時、学校で殺されかけた。
その殺されかけた時のトラウマと恐怖が融合して体にて眠っていた超能力が目覚めたのである。
その恐るべき過去を踏まえて目覚めた超能力は『相手の体を一時的に操る』という物。
その能力からか宮本は世界各国の班、もとい超能力者達からも道化師と煽られた。
しかし宮本は屈する事無く自分の能力を使い続け、PSUの目に止まり今に至る。
「…PSU各国の班で会議を始める。」
宮本は冷静に言うが、依然五十嵐の神妙な面持ちは変化すらしない。
「って日本班は100人程居ますよ…!? 日本に設けられた能力者都市フリードでも20人は居るのに……」
「ロシア本部からの通達でそう言われたんだ、人気の無い所で会議を行え…ってな。」
「…用意してくれたってもいいのに…」
ロシア本部の行動に俺はヤレヤレと肩をすくめながら、日本班の超能力者たちをビルで待つ事にした。
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