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ダーク・ファンタジー小説 ※倉庫ログ
- Re: Clown・the・dark -辟易の番人- ( No.7 )
- 日時: 2011/02/12 20:21
- 名前: とらばさみ ◆rL9ltCA.s2 (ID: cebg9jtM)
- 参照: 本当に急展開
PM 12:30
段々と超能力者を待っていく内に夜は更けていく。
しかし超能力者の気配は今だ感じれず、宮本さんと2人の夜を送っている途中だ。
「……………」
それにしても口に出す言葉が見つからない。
気まずい雰囲気は序々に増してゆき、段々と嫌な汗が噴出してくる。
「…君の能力は確か電気を操る能力だったよね?」
宮本は優しく撫でる様に言葉を発した。
「ええ、そうですよ。」
五十嵐は宮本の尋ねに普通に答えた。
普通に何か意味がある訳では無い、ただ変化させ工夫する返答を作る義理など存在しなかったからだ。
そんなちっぽけな理由を頭に浮かべていると、人の気配がする。
「…来客者、ですね。」
「ああ、その様だな。」
しばらくして来客者は姿を現した。
「山本っす、他のメンバーは?」
山本 聖(やまもと ひじり)
『風を操る』能力を持つ日本班の主砲。
運動能力に優れており、疾風の聖といわれている。
「聖さん、こんばんは。」
五十嵐が慇懃な口調で挨拶を行う。
しかし、
「……ああ、こんばんは。」
不自然な応答に五十嵐は思わず首を傾げる。
しかし静かだ、作られた静寂の様な静けさは不気味で不穏。
何処からか爆発音が聞こえたと同時に、窓ガラスが割れた。
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