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＃１



部屋にあるパソコンに向かって、三人の少女が座っていた。
しーんとした空気に逆らって、一人が口を開く。

「ねぇ、レイ。同じクラスの西崎、どうなったか知ってる？」

少女は目線をパソコンから逸らさずに問いかけた。
レイと呼ばれた少女が、知らない、と答える。

「西崎君、ネットで申し込む怪しいゲームに参加したまま行方不明なんだって。」

別の少女が言った。

「で、これがその申し込みのサイトなわけね。」

パソコンの画面に映るのは、名前と、メールアドレスの記入欄だった。

「ね、参加してみようよ。」

三人の少女は、そんなに不安ではなかった。

なんて言ったって親友がついているし、西崎のことは、ただ迷子になっただけだと思っていた。

ＯＫの答えを出して、一人ずつ名前を入れた。
「宮野レイ」「小田マイ」「中島カノン」

ここから、三人の未来は大きくずれた—。