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第１２話　友との別れ

桜がイキナリ口を開いた。

「ごめん、みんなわたしを置いて逃げて」

それは、皆にとって信じられない言葉だった。

わたしは聞いた。

「どうして？わたしたちずっと一緒にいたじゃない・・・わたしは絶対桜を置いていけない」

桜も力強くうなずいた。

すると、桜は泣きながら答えた。

「わたしだって・・・友里恵たちとはなれたくない・・・でも、わたしは罪をつぐなわなくちゃいけないの・・・」


そういったあと桜は倒れた。


私は泣きながら桜をゆすった。

でも、何度ゆすっても桜はもう、動くことはなかった・・・



桜の顔は安らかだった。


少したち神樹が現れ、悲しげな顔をして言った。

「すまねえな・・・」


わたしは、神樹にたずねようとした。



でもそれは声にならなかった・・・


第１２話オワリ