ダーク・ファンタジー小説 ※倉庫ログ

Re: 死神につかまると・・えっ!参照300突破ですか? ( No.77 )
日時: 2011/04/01 14:03
名前: かりん ◆SVvO/z.cC. (ID: ueXHoJNS)

第24話 真実・・・

「神樹、続けろ」

柘榴の冷たい一言を聞き神樹は続けた。

「そして、桜の体には2千年前に途絶えた竜王族の魂が入り込んだ・・・」

「まさか・・・優奈も靖も?」

さくらが訊ねた。

「そうだ・・・桜、優奈、靖は1度死んでいたのだ・・・」

(う・・・そ・・・)

「うそだ!」

「ありえませんよ。僕らが死んでいたなんて」

「まぁ、信じられないのはわかる。でも、本当のことなんだ」

(そっか・・・だから桜の手にいきなり竜のあざが出たのか・・・)

私は1人納得した。

「竜王族はわれらを封じる為に生まれてきた。だが、その年は、飢饉が続き、われらを封印する前に死んでしまった。おそらく使命を全うする為にここに戻ってきたのだろう・・・」

「そんな・・・」

「わたしたちの魂はもうないかも知れないけれど・・・こいつらを封印しなかったら腹の虫がおさまらねえ」

「そうですね。僕たちしかいないから・・・がんばりましょう」

「うん」

柘榴は意地悪そうな笑みを浮かべわたし達に尋ねた。

「おや?桜を倒してからじゃないと俺たちは倒せないんだが?」

「大丈夫です。桜さんは、倒します」
 
靖の言葉に柘榴から笑みが消えた。

「何だと?」

「そうよ。桜を傷つけたくない」

「大丈夫です。その辺は考えてあります。優奈さんは合気道1段でしたよね?」

「そうだけど?」

「その合気道で桜さんを傷つけないように倒せますか?」

「わかった」

とうとう最後の戦いが始まる・・・

第24話オワリ