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ダーク・ファンタジー小説 ※倉庫ログ
- Re: HOPE ( No.1 )
- 日時: 2011/02/25 12:47
- 名前: 蒼猫 ◆ZdPdHqmtMA (ID: pbINZGZ2)
プロローグ
私、水無月靜和は今平和ボケしている。
と、言うのは目的と言うか戦う相手がいなくなったから。いや、仕事を辞退したからである。
仕事と言うのは、接客業やサービス業などと言った極普通な物ではなく、政府にとって不都合な人間を処理する便利屋である。
幼い頃から正義感の強よかった私は、裏で悪いことを企んでいる政府の人間を暗殺する仕事がとても魅力的であった。
報酬も、それなりな物で「悪人を処理するのにも貢献できて、高額な報酬。正に一石二鳥。」と、とても張り切っていた。
そんな私が何故仕事を辞退したかと言うと、今まで悪人と言われて処理していた人間は全て潔白な人間であったことを知ってしまったからだった。依頼人こそが悪人であることを知ってしまったからだった。
勿論、悪人は重要な人材である私を手放そうとはしなかった。人間はともかく、どの能力者も確実に殺すことのできる私の能力は、手放したくはない物だったからだ。
そして平和ボケをしながら、生きてる私は悪人と戦うことになるのであった。
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