ダーク・ファンタジー小説 ※倉庫ログ

MAGIC ( No.15 )
日時: 2011/03/05 17:48
名前: 綾愛 雪夜 (ID: teK4XYo.)

第7話 【いつもの朝】

あれ?

此処は何処だろう。

まあいいか。

もう何処でも良い。

こんな世界無くなってしまえばいいんだ。

アリアがそう思った瞬間、
一瞬にしてアリアの力が抜けた。

ん?立てないよ?

「どうしちゃったんだろう。」

声を出すことさえもやっとで
力を振り絞っている様に震えていた。

「アリア!!アリア!!!」

美幸と青夢の声が聞こえたような気がした。

———————フッ。

意識が遠のいていった。

☆————————————————————☆

セウスタルにある大きな病院の、ある個室。

「…ア!…リア!!…アリア!!!」


目を開けると、美幸と青夢そしてシスターが
視界に入って来た。

「あ…れ…?私は一体何処に?
 草原みたいな所にいたはずなのに。」

アリアが不思議そうに聞いた。

「そっか…。アリアも
 モアのマジックに引っかかったんだね…。」

美幸が呟いた。

「モア…?誰なの?」

アリアが聞いたが返事は無い。

「アリアさん…。
 貴方には知ってもらう権利
 …いえ。
 義務があります…。
 退院したら、私の居る教会に来て下さい。」

シスターが言った。

義務…?

権利…?

クラクラしている頭の中で、
アリアは必死に考えていた。

              続く