ダーク・ファンタジー小説 ※倉庫ログ

Re: MAGIC 参照100突破! コメント募集中! ( No.22 )
日時: 2011/04/10 16:11
名前: なのは。 (ID: teK4XYo.)
参照: http://www.kakiko.cc/novel/novel2/index.cgi?mode

第十話 【寂しさと苦しみ】

本当に一瞬の出来事だったのだ。

アリアが日課である散歩をしていたその時に
モアと出会ってしまったのだ。

時計の歯車が止まってしまったかの様に
二人は固まっていた。


————何処かで会ったことがある。


何か悪いことであった事がある。


二人は同時に直感で感じた。

「あぁ、こいつとは仲良くなれないなぁ。」

と。

モアが先に口を開いた。

「アリア…音堂アリア……さん?」

「さん」を慌ててつけたので
少し間が空いてしまった。

「は…い。」

アリアが恐る恐る答えた。

「私はモア。琴乃貴モア。」

燃えるような真っ赤な目と
冷たい氷の様な青い目。

怖い。

アリアが声に出して言おうとする前にモアが
アリアを何処か遠い
幻術の世界に引きずり込んでいた。

           続く