ダーク・ファンタジー小説 ※倉庫ログ

Re: MAGIC 参照200突破しました!感激です! ( No.28 )
日時: 2011/06/04 15:08
名前: なのは。 (ID: teK4XYo.)
参照: http://www.kakiko.cc/novel/novel2/index.cgi?mode

最終話 【訪れる筈の平和】

「何の為に貴女は此処に居るの?
…貴女の使命は人々を幸せにする事。
貴女は使命を果たさなければならない。
これは議会での決定事項だから……。」

優しい声がアリアの耳を撫でていった。

思い込みが呼んだ不幸を

出会いが呼んだ絶望を

幸せにする力が私にはあるのだろうか…?

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「アリア!」

美幸の顔が視界に飛び込んできた。

「あ…れ…?
 ここ、どこ?」

アリアが虚ろな声で聞いた。

「ここは教会!!
 アリアがモアの前で倒れちゃったから
 急いで連れて来たのよ!!」

美幸が大声で答えた。

モア…?

「あっ!そうだ!!
 モア…。モアは…?!」

すると美幸の顔がたちまち歪んだ。

「さあね?
 何処かでうろついてんじゃないの?
 次逢ったら取っちめてやる!!!」

美幸のすごい剣幕にアリアは驚いた。

…と同時に

「プッ…。
 あはははは!」

笑いが込み上げてきた。

美幸とアリアの笑い声が
教会から聞こえてきた。

そしてその声はパーソンタウンにも届いた。

レイアルタノウにも…。

            第一章 END