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ダーク・ファンタジー小説 ※倉庫ログ
- Re: 空想の教室 ( No.1 )
- 日時: 2011/07/19 15:46
- 名前: 蒼依 (ID: n1enhNEv)
○はじまり、はじまり。
毎日毎日狭い『教室』に閉じ込めれる日々。
一生懸命「関数」やら「ウニの発生」なんか勉強して将来何になる、こんな所にいて何か変わるのか。
誰もが一度は考えたことがあるのではないだろうか。
当たり前のことかもしれないが、『教室』には授業以外に特別なことは何一つない。
あるとしてもせいぜい席替えか、ホームルームくらいだろう。
何故『教室』になど籠っていなければならない。
私はこんなつまらない教室から抜けたくて飛び出したことがある。
でも屋上には鍵がかかっていて立ち入りが禁止されているし、他クラス及び特別教室に許可なしに入るのは違反。
結局どこにも行けないし、抜け出すことも出来ない。
第一抜け出す勇気なんて私は持ち合わせていなかった。
学生なんてホント、つまらないと思う。
だからと言って不良になりたいわけではないのだ。何か事件が起きて欲しいわけでもない。
未成年でたばこ吸ったり、深夜徘徊して警察に補導されるなんて嫌だし
クラスの人が突然殺人犯すとか飛び降りなんて想像するだけで気味悪い。
そう考えるとやっぱり、今のままの方がいいのかも知れない。
でもそれじゃあ、つまらないままだ。
私は普通の生活を一番望んでいるが、つまらない生活などこれっぽちも望んじゃいない。
せめて『紙』の上では私が望んでいるものを…。
だから書く事にした。
私の『空想の教室』を。
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