ダーク・ファンタジー小説 ※倉庫ログ

Re: 空想の教室 ( No.5 )
日時: 2011/07/19 16:33
名前: 蒼依 (ID: n1enhNEv)


6月、文化祭前。

最近本田の友達とクラスの人間の様子が可笑しい。
クラスの人間はともかく、友達までもが本多のことを避けている。
皆一斉に避けだした感じだ。

あれだけ仲良くしていたがもう耐えられなくなったのだろうか。
たまに頭叩かれたり、暴言吐かれたりしてるから納得はいくが。

何が原因なのだろうか。
もう2カ月もこのクラスにいるのに分からない。
私があまりにもこのクラスに興味がなさすぎるせい?



何も分からないまま時間は過ぎた。
6月の終わり頃には文化祭という大きな学校行事が控えているのだが
あっという間に出し物を決める日がやって来た。だが、うちのクラスは何も決めていない。

その原因を文化委員の本多のせいだと言っている生徒がいた。
なぜなら、本来取り仕切るのは文化委員の本多なのに
その彼女はというと、教師の目を盗んでは他クラスに足を運んでいたからだ。

原因にされるのも無理ない。私も納得した。

こうしてクラスのイライラは少しずつ本多へと集まり、ある日爆発した。
そして彼女がいないのをいいことに一斉に悪口大会が始まったのだった。