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「連れ去った？　キメラの事をか??」
イーグルが不思議そうに聞いてくる。
「……あぁ、俺は連れ去られた……いや、拉致と言ったほうが良いだろう」

ドラゴンとウルフが「拉致」と言う言葉に怪訝そうな顔をした。
イーグルは拉致の事等について考えている様だった。
俺は過去に自分の身に起きた事を隠すつもりだったのにも拘らず、話してしまった。

「拉致……本当にそうだとしたら、ピッグ達が危ないっ！」
ウルフが一番早く駆け出した。

ドラゴンはまだ行かない。
「あっ！　ウルフッ俺も行くぞ!!!」
イーグルも行ってしまった。

６月８日、皆と出会ってから２時間後の“３時３８分”

——————悲劇へと続く歯車が動き始めた