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Re: 闇マツ未来*光マツ未来 ( No.20 )
日時: 2011/02/26 08:26
名前: かにゅ ◆sJpB9ckHBE (ID: XLtAKk9M)

■◆第三話*過去◆■

イーグルとウルフがピッグ達を探しにいった。
二人残された俺達は一言も話さず、沈黙状態だった。

「なぁ……キメラ」
最初に口を開いたのはドラゴンだった。
「……なんだ」
俺はなにを言われるのか、恐ろしくて仕方がなかった。
「これはあくまで俺の憶測だが……お前、アイツ等に拉致されたりしたのか? お前のいうオトコ達に……」

「……そうだ、俺は連れ去られた。数年前の……この場で」
ドラゴンは一瞬驚いた表情をしていたが、すぐに考え込むような顔になった。
俺は……俺は過去を言った方が良いのか?
言わない方が……良いのか?

「キメラ、俺にだけで良いから……お前の過去を教えてくれないか?」
いつか来ると思っていた「過去」と言う言葉。
俺が遠い昔……“拉致”された時に壊した言葉。

「わかった……」
「すまない、二人が探しにいっている間だけでいい。戻ってきたら止めてくれ」
ドラゴンの言葉に俺は小さく頷いた。

「……俺は昔から“キメラ”だった訳じゃない。昔は……ラビット。数年前……正確には、4年前だった。此処で……昔の仲間と出会い、そして……連れ去られた」
最後の“連れ去られた”という言葉には今までに起きた事全てを悔やむような……これを主催した自分自身を戒める様な意味を隠していた。