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「ここにも……壁しかない」
「……扉がないのか」
俺とイーグルはどこかの個室に閉じ込められている様で、出口が見当たらない。
普通の個室なら扉が在る筈なのに、この個室には個室が無い。
「キメラ……どうするんだ……？　もぅ出られないかも判らないんだぜ？」
イーグルの消え入りそうなほど小さくか細い声。
俺の方がイーグルより年下では在るが、俺は「キメラ」として悠月……否、「イーグル」の事を守りきらなくちゃいけないと感じた。


——キメラ・イーグルペア、ゲーム開始。