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ダーク・ファンタジー小説 ※倉庫ログ
- Re: 闇マツ未来*光マツ未来 ( No.8 )
- 日時: 2011/02/21 08:54
- 名前: かにゅ ◆sJpB9ckHBE (ID: XLtAKk9M)
「なんで、キメラがこんな事主催したの?」
香凛からの質問だ。
「そういえば……そうね……なんで、キメラが…?」
雪も同じ質問だ。
「……暇だったからだ……これで充分か」
俺の、「暇だった」この言葉を耳にしたときカイルが険しい表情をした。
「……俺とウルフはHNを出している……あなた方も早く言ってくださいよ」
誰からの質問も受け付けない。
そんな俺の姿勢に誰も口出ししてこない。
それほどまでにこのチームはつまらなかったのか……。
「私はーキャット。猫って意味だよっ♪」
最初に口を開いたのは紅だった。
俺の予想では悠月か香凛だと思っていたから、多少驚いた。
「私は……ベアー……小熊よ」
またまた、予想ははずれ雪だった。
「俺のHNはドラゴン……」
「……やっぱりか」
俺はカイルのHNを聞いて納得した。
ドラゴンはウルフと1、2を争うほどの分析能力を持っている。
ただ、ウルフは冷静沈着かつ、頭の回転が速いためほかの者を寄せ付けない頭脳を持っている。
「俺は……「私はピッグ。可愛い豚さんだよ?」
悠月の言葉を遮って、香凛がHNを口に出した。
その所為で悠月の表情が険しくなった。
よほど、自分の言いたい事を邪魔されたのが、嫌だったらしい。
「俺は、イーグルだ」
「私は、タートル」
悠月と綾乃が連続でHNを口に出す。
全員、俺の事を変わった目で見ているのが解る。
俺が夏なのにもかかわらず、ロングコートのフードを深くかぶっているからだろう。
まぁ、そんな事は俺は気になどしていないが……。
「楽しい一日になりそうだ」
俺は誰にも聞こえないくらいの声で呟いた。
■□第一話*序章□■
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