ダーク・ファンタジー小説 ※倉庫ログ
- Re: 僕らの彗星 【参照300突破!返信100達成!!】 ( No.105 )
- 日時: 2011/03/31 21:56
- 名前: 月夜の救世主 ◆WABCAFs6Hg (ID: rs/hD2VF)
- 参照: 壁とでも話してろ(やーなこったパンナコッタぁ!ポンデライオンーww
地に着地したクロノに3発ほどの、打撃が食らわされた。パーチェになんてことするんだという意味である。
「ばっかやろー!!っざけんな、このぐーたらぁ!!」
まず記念すべき一発目はロッタ。
「お前!!そんな残忍なヤツだったのか!!」
二発目はジャスティス。
「ぐーたらぁ!!それでも男ぉ!?女の子を泣かすようなことしちゃだめじゃない!!」
そして最後三発目、アリスがとどめ。クロノはKO。硬い地面へと倒れこんだ。倒れてもまだ、蹴ったり踏まれたりのフルボッコ。恐怖でパーチェとスプリングは震え上がる。
「おっ、落ち着きましょうよ皆さん!」
「わ、私は大丈夫ですよ!ね!」
パーチェはクルクルと回って、自分が無事なことを主張。アリスたちは攻撃をやめ、さっきと全く違う口調でパーチェを撫でたり……。血を流し倒れるクロノを放っといてである。
見かねたスプリングは恐る恐るクロノの顔を覗き込む。せっかくの美形が台無し。顔が腫れ、切れ、酷い顔である。
「ひぃー!大丈夫ですか!?」
「はんほはな(なんとかな)……。」
パーチェはそんな中、手にある違和感を感じ取る。なにか物足りないと重さを確かめる。
「黒が足りないなー。ん?黒?あ!!ピピステーロ!!」
「……あ、フォーコ……。」
2名のペットが失踪。ジャスティスたちは頭をひねって、記憶を探った。まず、ピピステーロ。
仮面の男に飛ばされ、人間の自分たちはそんなこと今は関係ないとばかり男の行方を追う。
一方、フォーコ。ピピステーロを助けようと炎を吐いたが、歯が立たずそこから行方が分からない。
「わああああああああああああっ!!大変!!ピピステーロ!?」
「あ、フォーコ……。」
パーチェは城内へあわてて駆け込む。ロッタは「ちょっと!」と呼び止めるがそのまま直行。仕方ないとばかりにロッタも後を追った。一方、クロノは倒れこんだまま。
「おい。クロノ。お前、行かないのか?ペットだぞ。」
「いいじゃん。自然に帰してあげれば。……探すのも面倒くさいしな。」
「はっ、はははっ!なんと、ぐーたらっ!」
アリスも呆れるほど。ジャスティスは代理として城へ駆け込んだ。
一方、城内。ピピステーロとフォーコの行方が分からなくなった、大きな広い大理石の広間。その4方向に廊下がある。
そこには、動物なんていず、ただ広い広間。パーチェは崩れ落ちる。そしてわあわあと泣きはじめた。
「お、落ち着きなよ!ね、その内ひょっこり出てくるってー!」
「出てこなかったらどうしましょう!せっかくずっと仲良くしてきたのにー!」
「多分出てこないよ……。ただでさえ、ペットって地味だったし。」
ボソリと聞こえる、呟き。それが聞こえたパーチェはもっと泣き出してしまった。
声の主は、クロノ。ジャスティスの耳にも、ロッタの耳にも聞こえたのでまたまたフルボッコ。
「あんたは鬼か、くそったれぇぇぇぇ!!」
「バカは死なないと治らんようだな!!」
一方、平和な外。ボーっと突っ立つ少女二人。それと、血だらけの青年。
「なぁー、めっちゃ痛いんやけどー。」
「でも、笑ってたでしょ?」
「はい。」
「そか。そやんな。俺、カッコつけてもうてんな……。」
ノーテの目からは笑いながらもホロリと涙が落ちたとさ。
そして、白城神はもう、二度と悪事を働かないことであろう。
Episode5「白城神の進撃/震える輝きの大陸」 END