ダーク・ファンタジー小説 ※倉庫ログ
- Re: 僕らの彗星 【参照300突破!返信100達成!!】 ( No.107 )
- 日時: 2011/03/31 22:33
- 名前: 月夜の救世主 ◆WABCAFs6Hg (ID: rs/hD2VF)
- 参照: 壁とでも話してろ(やーなこったパンナコッタぁ!ポンデライオンーww
「貴様らぁ!!この計画をぶち壊しにしてくれたようだなぁ!!」
ガラガラの声が屋敷内に広がった。頭を深々と下げる、二人の男。石で出来た椅子に腕を組みながら座る男に怒鳴られている。
「もう、いいじゃない。そこまでにしときなさい。この子達も可哀想よ。頑張ったのに。ね?」
その反応に応答もせず、ずっと頭を下げている。女はクスリと笑って、長い髪の毛を揺らし、二人のあごを撫でた。
「気にしなくっていいのよ。あの子がキレ痔なだけだから。」
「誰が、キレ痔だ!」
「あら、ごめんなさい。ほら黒怨、ストラノ帰っていいわよ。ゆっくり休みなさいな。」
二人はまた深々と頭を下げて、自分の部屋へ帰っていった。二人が部屋を出た後、また誰かが入ってきた。
「あら、サングエ。どうしたの?」
「んー、まぁね。とある廃墟の図書館へ侵入したんだよ。お化け屋敷みたいで楽しかったよ。」
「ちょっと、アンタ!遊びに行ったの!?」
「な、子供だからってそんなことしに行ったわけじゃないよ。ちゃんと、行ったのに訳があるのさ。」
子供は、不吉な笑みを浮かべて調べたことを報告した。
Episode6「金の粉/殺人ウィルス」
一方、クロノ達はというと。パーチェを慰めに慰めた。その結果、なんとか調子を取り戻し、現在に至る。ノーテの怪我のほうは、まだ完治しておらず適当に街や国を探して治療してもらう。全く、危機感がない旅人達である。
そんな中、ゴホゴホと咳き込む人と何度もすれ違っていた。大丈夫かとクロノ以外は思いながら歩いていったが……。
また、咳き込む人を発見。少し心配なので、見ていくことに。すると口から血を吐いたのだ。吐血とまで行くとこれは、ヤバイぞと思った一同は背中をさする。
「大丈夫ですか……?」
心配そうに苦しむ男性を覗き込むスプリング。だが、返事なく咳き込むばかりだ。男性は一旦落ち着き、立ち上がった。
「あんたら、旅の人か?この先は、危険な菌が出だしてる。気をつけな。」
「菌?」
アリスが首をかしげて、頭をポリポリ掻いた。男性はコクリと頷き、自分たちが行こうとする方向を指差した。
「向こうは、ルーナピェーナ。いつでも満月が見れるいい街なんだが……。つい最近、妙な菌が出だしてな。かかったら終わりだ。治らない。そのまま死を待つしかない。ってだけ分かってるらしい。それにおれもかかっちまったようだな。」
男性はそういい残すと何処かへ行ってしまった。なんだか行きにくくなった一同。引き返そうと思った……そのとき!
クロノの双剣がスッと抜き取られ、ルーナピェーナへと逃げ出す男2人。
「お、おい!!」
クロノは呼び止めたが、ピョンピョン飛び跳ねて行ってしまった。
「おい!盗み方がイマイチだぞ。もっと気づかれずに、丁寧に……。」
「いや、そっちかいな。」
久しぶりのノーテのツッコミ。なにかしら、嬉しい。クロノは行きたいところだが……
妙な菌が出だしてる、街へと必ず行かなくてはならない状態になってしまった。