ダーク・ファンタジー小説 ※倉庫ログ
- Re: 僕らの彗星 【参照400突破!返信100達成!!】 ( No.123 )
- 日時: 2011/04/06 20:15
- 名前: 月夜の救世主 ◆WABCAFs6Hg (ID: rs/hD2VF)
- 参照: 壁とでも話してろ(やーなこったパンナコッタぁ!ポンデライオンーww
一方、ジャスティスはクロノを連れ去る二人の男を追っていた。クロノの双剣を奪って逃げ出したあの男と全くの同一人物。連れ去ってどうするつもりか分からないが嫌な予感はビンビンに感じる。
そう、ジャスティスの胸が答えている。なんともいえない痛みが体中に響き渡っていく。
「兄貴っ、兄貴っ!やーっと見つけ出しましたね!」
「おうよ、弟ぉ!!これで、サングエ様も喜ばれるはずッ……!」
サングエ様、ということは上からの指示ということである。それに組織性を持っていそうだ。単独ではなく組織でできている。一人で乗り込むのは間違いだったかと後悔するジャスティス。
二人はとある一室に入って行く。後ろから着いて行き、その一室の扉を少しだけ開けて様子を窺うことに。
クロノを地面に座らせて、鉄の輪を足と手につけている。何をするつもりだと睨みを利かせそのままじっと見ていると、クロノの目がバッと開く。頭を摩りながらキョロキョロ辺りを見回した。
(頭を殴られたのか……。)
二人の兄弟は腕組みをし、ニヤニヤと笑いながらクロノの前に大きく立つ。そしてハモりながら言うのだった。
「「聖女の血は何処だ?」」
Episode7「軍人の記憶/眠る神獣」
「あん?なんだそれ。うまいのか。」
「あべっ。どうしてそうなるんだ!飲めるわけないだろぉ!」
「おい、弟よ。ツッコムな。」
「わ、兄貴ごめん。じゃあ、ハリセンの代わりにこれだ!!」
弟はそばにあるレバーを前に倒す。そこから電流が渡ってクロノにつく輪に着く。電流が体中を駆け回ってクロノは叫ぶ。
「ひゅぅー!!早く言わないと〜死んじゃうぞ!!」
「ムハハハハハハハハ!!!」
すると後の扉が荒々しく開く音が聞こえる。兄弟は急いで後ろを振り向くとそこには金髪の青年が鋭い眼差しを彼らに向けて立っていた。手には二等銃。それが目に付いた二人は大慌て。
「ああああああ、兄貴ぃ!!アイツ銃持ってるよぉ!!」
「何だとぅー!!?ふざけるな!!殺す気か!!」
「あぁ。全くその通りだ。」
二等銃を構え、今にも撃つ気万端である。すると弟は目を細め、首を傾げる。どこかで見たことがあるようなと言うような顔。
「お前……名前は?」
「ジャスティス。ジャスティス・ホークアイだ。」
「ジャスティス……。……兄貴!!!」
「そうだ!!こいつだ!!」
二人だけで喜び合い、抱き合い、ハイタッチしたりと大喜び。敵なのになと呆れながらジャスティスは立ち尽くす。兄弟は再び横に並んで不吉な笑みを利かせる。
「待っていたぞ。ジャスティス・ホークアイ!!お前まで来てくれるとはなぁ!!」
「よしよし……!覚悟しろぉ!!」
弟がナイフを持って、こちらへ走ってくる。ジャスティスは銃を連射し足を狙うがすばしっこくぴょんぴょん跳ねながら来る。
「いざ、勝負ぅ!!俺はエネルジア・ブロウタ!!ブロウタ兄弟の弟だ!!」