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Re: 僕らの彗星 【参照400突破!返信100達成!!】 ( No.124 )
日時: 2011/04/06 20:49
名前: 月夜の救世主 ◆WABCAFs6Hg (ID: rs/hD2VF)
参照: 壁とでも話してろ(やーなこったパンナコッタぁ!ポンデライオンーww

動くのも速いが、攻撃する速さも速い。避けるのが精一杯でこっちが攻撃できない。だが、一つ問題点が。殺そうとするなら腹や頭を刺してもいい。だが、隙を見つけては腕を掴み引っ張ってくる。

悪戯かと思ったが、違った。クロノについている鉄の輪がもう一個あったのだ。そして引っ張ってくるということは……。

(こいつら!俺も捕まえようとしてるのか!!)

理由が分かり、勝とうと思う気持ちが強くなった。バレたと相手も分かったのかやりかたも更に強引に。

「仕方ないな。『波動弾(ウォーヴェ・ボルト)』!!」

小さな銃から、ありえないくらいの大きさの弾がエネルジアに向かって飛んでいく。その弾は青いオーラに包まれ光線のように一直線を描く。もろに直撃し、体中こげこげになってしまう弟。だが、直ぐにムクッと起き上がって体のチリを払う。

「むぅー!!おのれ、ナメたまねをぉ!!」

手を大きく開き、魔力を溜め始める。遠くに居るのにも拘らず、魔力の風が吹いている。風が強ければ強いほどその魔力の強さが分かるのだ。今回は足が動くほどではないが、目が乾いてしまうほど。

「中魔法か……!」

急いで後へ逃げ、なるべく高いところへと壁から壁へ三角飛びを繰り返す。そしてとうとう魔力が最骨頂に達し……

「火炎砲赦(フィーマ・ディアジオネ)!!!」

手から灼熱の炎が発射される。いくら逃げても追いつき、ついには体についてしまう。そこから足へと移って体中燃え上がる。今だ!と思ったエネルジアはピョンッと飛び、手を掴む。だが、体中燃えている為手を火傷する始末。

「あっづー!!てめ……火ぃ消せよ!!」

「う、五月蝿い……!お前が……つけたんだろ!!」







なんとか火を消し、捕まえたエネルジア。ジャスティスは一体何のために自分を捕まえたのかと思い、聞いてみた。すると二人は顔を見合わせ「え?」と言うような顔をジャスティスに向けた。

「その感じなら、俺が知ってて当然てわけか。何のつもりだ?」

「お前はサングエ様から目をつけられている第二の者だ。」

「お前は最近胸が痛くなったりと気持ち悪くなるはずだ。」

ジャスティスは大きく目を見開き、肩を震わす。その横でクロノはうったりしながらそのジャスティスを見ていた。彼にとって一番今知りたかったこと。敵に教えてもらうのもなんだが、教えてもらいたいという気持ちが心から沸いて……

と、いうのもあるのだが……恐怖もあった。自分の頭にふとよぎる一つの静止画。一瞬だけ見えるのだが、後々それと同じ光景が現実になったりする。一体、自分が何者なのか。人間ではないのかと思うと怖くてたまらない。

「知りたいか。お前の真実。」

「知りたいか。この原因を-----------------」