ダーク・ファンタジー小説 ※倉庫ログ
- Re: 僕らの彗星 【参照400突破!返信100達成!!】 ( No.143 )
- 日時: 2011/04/16 13:10
- 名前: 月夜の救世主 ◆WABCAFs6Hg (ID: rs/hD2VF)
- 参照: 巡音ルカは雰囲気的にライトニングに似てると思わないか?
「でやぁぁぁぁぁぁぁ!!」
「へぇぇぇぇぇぇぇい!!」
二人の拳がぶつかりあう。力がぶつかり合い、強風が轟く。サッと後に退けまた拳を構える。ゴクッと喉につばを押し込む音、ザリッと一歩ずつ踏み歩く音しか聞こえない。
頬からあごへ汗がポトッと落ちる瞬間!二人は猛スピードでかかりあい、蹴りあう。脱色の女性はすきあらば、腹を狙うがその拳をボールのようにつかみ、腕まで持っていき、投げられるロッタ。
「ぐっ……。や、やるじゃん!!」
クルッと後へ飛び、体勢を立て直す。そして、空高く飛び上がり急降下していく。女性は、ニヤリと笑って拳を上へ突き上げる。だが、ロッタは一瞬にして消えてしまう。
「き……!?」
驚いている間に後へ気配がビビッと痛いくらいに感じる。もしやと思った彼女は後ろを振り向くと----------------
「にっひひひひー!このまま来ると思ったか……ぶぅあああああかぁ(バーカ)!!」
手を前に突き出し、女性の背中を打撃する。手は青く光り飛んでいった女性を追いかけ前に回る。
「月光連撃(げっこうれんげき)!!!」
まるで北斗の○の主人公のようにもの凄い速さでその拳を彼女に叩き込む。手がまるでないように見えるが、拳の後が服に写っている。最後の一撃と大きく拳をふり、大木へと飛ばした。女性は大木にめり込み、口から血を流す。
「ふんっ!さっきの威勢はぁ?!」
「ぐっ!!」
バキバキと音を立てながら、大木から抜け出す。よろめきながら吐息を吐き、口につく血を拭った。
「このイファミ・ルーゼロッセ様が負けるわけないじゃん……!」
「へっ!だといいね!!」
「-----------余裕じゃん。その余裕、ぶっ飛ばしてあげる。たった一発で!」
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一方、パーチェとスプリング。
東の方へと飛ばされた、二人はある崩壊した村へとだんだん近づいていく。遠くから見ればそんなに分からないが……近づくにつれ分かっていく。
「村……?ですね。」
「はい。確かに……でも、誰も居ませんよ。それに--------------」
目を細くし、その村を見つめるスプリング。
「崩壊していますね。」
それはスプリングにとってどこかしら懐かしいものをふっと感じた。懐かしいものと悲しいもの。同時に入り交ざった村の思い出。それは村の目の前に着くと全て思い出せるものだ。
思い出したくも無い、あの悲惨な物語が始まった記憶にある崩壊した村がスプリングの脳裏に悪戯する-------------------