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Re: 僕らの彗星 【参照500突破!感謝感激雨嵐】 ( No.160 )
日時: 2011/04/24 22:30
名前: 月夜の救世主 ◆WABCAFs6Hg (ID: rs/hD2VF)
参照: 動画作りたいな。

「あ、仇?」
「えぇ。こいつのせいで、私の村が-------------」

少女は、警察署の書庫を歩き回った。アリスによれば、約7年前の話。年代別で棚を探って見つけたのが「ハウンソ村崩壊事件」。ファイルをペラペラと捲り、内容を読んだ。




ハウンソ村崩壊事件
当初、夜里(よざと)では魔物の襲撃かと思われた。
だが、魔物ではまず無い強力な魔法の跡が残っていることが判明。
今の時代、このような跡を残せるのは信じたくは無いが魔女だと思われる。全警察は魔女を撃退すべく資料を探したものの、千年も前で魔女の復活は無いだろうと思った科学者達が処分したらしい。よって、手がかりが無いまま私たち警察は魔女撃退へと足を踏み込んだ。

だが、圧倒的な魔法の力により特別撃退部隊は全滅。魔女の暴走は止まらず他の街・国へと破壊を広めた。




本を閉じようと、本の片方を倒す。すると、一ページ進む。そこにはまた気になる内容が書き記されていた。




強盗集団「漆黒の使者」
魔女の騒動が記憶に残るところであるが、また厄介な事件が発生した。特別高い魔力をもつ道具が窃盗される。何度か犯人逮捕になりそうだったが逃げられる不始末が何回も繰り返される。よって、見つければ射殺という結果になった。

また、そのメンバーの一人かと思われるユイン・リロッテと思われる女性が魔女の遺跡で何かしらしているところを発見。だが、追って来た警察2人を殺害し、逃走。以来、姿を見せない。



少女はこの、漆黒の使者とかいう集団と魔女と関係あると思った。すると、ガラガラと障子があく音がし、急いでファイルを閉じた。そして、アリスの横へと滑り込み、書庫へと入ってきたルオウの顔を逸らす。

「んー?アダムス、なんかやったな?」
「してません、してません!えぇ、全く!無事に!抹消に!」
「に、日本語間違ってるで。正直にはなしてみぃ!」

彼女はファイルのことを渋々話した。するとルオウがこくりと頷いて自分も本棚にもたれ掛かって話す。

「ハウンソ村崩壊事件。そんとき俺もそれに立ち寄ったんや。でもな、しんそこ気づいててん。これ、ヤバイんちゃうかなて。だって聞いてておかしかったもんな。もう、村ちゃうで街やでゆうくらい大きい村が一発で壊されたゆうんや。それにハウンソの周りにはそんなたいして強い魔物もでーへんかったしな。そんで、当時色々と異常現象がおこっとったんや。それも、なんかの前兆ちゃうかーってノーテに言うとった。そんなさなか、漆黒の使者ゆうやろ?そんなんでてきよったしな。ハッキリいうて疲れたわな。」
「し、漆黒の使者?」

ルオウは「おう」と頷く。

「強盗集団や。えっとな。頭のリシリアチオ。その下のサングエ・ウールヴァイス。錬金術が得意な子供や。それとストラノ・プルゼット。仮面被ってて、素顔知らんけどな。それとイファミ・ルーゼロッセ、元格闘女王。ユイン・リロッテ。その子そんな知らんけど、いろいろと魔女に関与してるわ。黒怨(こくおん)。上級の暗殺師(アサシン)。----------ノーテの友達や。」

すると、アリスはルオウから聞いた仮面の男ストラノでピンと来た。あの白城神の進撃の時にひょっこり顔が見えていたあの男。

「あの、写真とかありますか?」
「写真?おう、ちょっと待っといて。」

しばらくしてルオウは一枚の写真をアリスに差し出した。写真の人物をを見て小さく「あっ……」とやっぱりというような顔でそういった。

「知ってます。こいつ!」
「ホンマか!何処であったんや?」
「知ってます?ホワイトキャッスルの……。」
「あぁ!動いて輝きの大陸を滅ぼしかけたっていうの!あれでか?!」
「はい。それを動かしてたのがこいつです!」

「有力な情報------------どうも。」