ダーク・ファンタジー小説 ※倉庫ログ
- Re: 僕らの彗星 【参照500突破!感謝感激雨嵐】 ( No.164 )
- 日時: 2011/04/26 16:55
- 名前: 月夜の救世主 ◆WABCAFs6Hg (ID: rs/hD2VF)
- 参照: 足かゆっ
「ふぅ!もういいんじゃない?」
南の孤島から、何かしら変な都会に繋がる洞穴を発見し、その洞穴の前に今いる所であるロッタとミュレア。コクリと頷いたミュレアは洞穴へと入っていく。ロッタも続けて入っていった。
「いや、しっかしよー。さっきの男の子どーっかで見たことがあるんだよー。-------------あっ!!思い出したぁ!!」
大きな声で叫ぶロッタ。その分大きな声でこだまし、帰って来る。ミュレアは耳を塞いで先へ先へと進んでいく。そう、さっきの男の子サングエはストーリアの時に魔女を庇った奴である。
「ねぇ、その漆黒の使者と魔女って関係あるの?」
「えっ?うん、あるよ。」
さっきとまるで喋り方が違うミュレアにブルッと体を震わすロッタ。さっきは「屑」とか使ってたのに今はとってもキュートになっている件についてはついていけない。
「漆黒の使者は魔女を復活させた張本人。予言書に書いてある。」
「-----------予言書?」
ミュレアはコクリと頷き、予言書のことを話す。
「『調和の予言書』。千年前、ずっと先のことを読める予言者がいたの。予言者はこの先、この世の破滅においやる存在を見つけ、これからも生き続ける人類に忠告するために予言書を書いた。そして、遺跡に保管したの。それから千年経って、今に至るんだけどそれを読んだ研究者たちは人々の混乱を防ぐために、予言書を隠ぺいしたの。でも、その予言書-----------海に落ちちゃったから無くしちゃって。漆黒の使者と魔女の関係から実は知らないの。」
ロッタは「そっか」と仕方ないと思いながら言った。先に進んでいるうちに外に出た二人はその都会を見た。もの凄く機械的でどこかで見たことがある雰囲気だった。そう、機械の大陸である。
「おおっ、機械の大陸じゃん!輝きの大陸では知らないことも聞けそうだね。」
「うん!」
…………。
(やっぱ、前の喋り方がよかったかも?)いにゃ、バカにされるよりはまだ全然可愛い!!)
失礼ながらもロッタはそう思うのだった。
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一方、漆黒の使者の屋敷(アジト)。
「おいおい、リシリア。サングエやられちまったぞ?」
「--------------いいじゃないか。生きているんだ。」
「神物(コスモス・パーツ)は?」
「今、派遣させた。逃れられると思うなよ?この俺には『地球の記憶(テラ・ストラジェ)』が見ているんだからな?」
二つの神物(コスモス・パーツ)を狙うひとりの刺客が刻一刻と彼女たちに近づく。