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Re: 僕らの彗星 【参照500突破!感謝感激雨嵐】 ( No.169 )
日時: 2011/04/27 20:51
名前: 月夜の救世主 ◆WABCAFs6Hg (ID: rs/hD2VF)
参照: 足かゆっ

トランクイオの近くにある、ウルバデット駅に着く。コオロギの鳴き声が聞こえるだけで、静けさだけが支配していた。さて、トランクイオは----------と首を伸ばして探すが……。

「無いぞ……。」
「あれ見りゃ……無いって絶対分かるだろ?」

エルキが指を指したその先には、ボロボロの町並みがこちらを見ていたのだ。ミュゼットは口に手を伏せて、驚きを隠せないような顔を現している。------------ということは。

「魔女か----------------!」
「……パーチェが聞けば……やばいことになりそうだな。」

クロノはトランクイオを哀れむような顔で見つめる。お世話になった人たちを悉く殺していく悪意しか持たない女性。それが魔女。魔の力を駆使し、自らの力を弄ぶのが彼女たちの遊びなのだ。

「ひょっほー。結構やったなぁ!」

遠いところから男の声がする。一同、キョロキョロと辺りを見渡し、この主を探す。あの口調だ、あっち側だろう。武器を取り出して構える。金髪の青年の足に手が握られる。ハッとしたときにはもう、足は半分地の中へと引きずりこまれていた。

「くそっ!」

ジャスティスは地面に向かって、銃を撃つ。すると、地はプリンのように震え、投げ飛ばされる。その地から、オレンジ色の髪の毛をした男がニヤッとしながら出てきたのだ。

「よぅ。魔女討伐隊。俺は漆黒の使者アヴァルッセ・ドゥーリンハーツ。おい、そこの金髪。」

アヴァルッセはジャスティスを指差して、近づいてくる。

「お前のこと、まだ諦めてないんだぜ?その腐った心(メンタル)さえあれば、どんな破壊だってできる。」
「フッ……勧誘のつもりか。くだらん。」

ジャスティスは銃をアヴァルッセに撃つ。が、弾を簡単に手で受け止めて粉々にした。やはりなと分かりきったように他のボルトをいれた。

「次はさっきのようにはいかないぞ。『魔弾・雷雷光(まだん・らいらいこう)!!』

夜空に撃つ。すると、アヴァルッセの頭上に雷が落ちたのだ。それをまともに受けて、よろめくアヴァルッセ。クククッと楽しそうな笑い声を響かせ地から岩の手を出現させた。その硬い拳で、ジャスティスの腹部殴った。遠くへ飛ばされ、ズリズリとひきずる。

「お前ら、闘わないんだったら寝とけ……。」

手から、妙な胞子を出すキノコを取り出し、クロノたちに投げつける。が、エルキが前に出てキノコを遠くへと打った!

「------------そんなので攻撃したつもりか。」
「いやぁ、ちょっとナメてたようでね。意外とやるじゃんけみたいなよ。ふーん、お前ら全員じゃないけど魔法石持ってるのな?いいじゃんかー!ここで一つ賭けねぇか?