ダーク・ファンタジー小説 ※倉庫ログ
- Re: 僕らの彗星 【参照500突破!感謝感激雨嵐】 ( No.170 )
- 日時: 2011/04/27 21:33
- 名前: 月夜の救世主 ◆WABCAFs6Hg (ID: rs/hD2VF)
- 参照: 足かゆっ
「か……けだと……?」
重い体を持ち上げて、ジャスティスが起き上がった。
その賭けとは、恐ろしい内容だった。
「一発勝負だ。俺の神獣とお前ら誰かの神獣で一対一で戦わせて……俺が負けたら、この魔法石ぶっ潰してやるよ。お前らが負けたら、お前らの持ってる魔法石全部出せよ?」
「な、何言ってるんだ!?そんなの--------------
「怖いのか?負けるのがよ……。」
凍て付く言葉が、彼らの心を冷やした。
「怖いんだろ?自分の強さに酔いしれ、必ず勝つって今まで思い続けた結果だよな?ハッハッハァー!!笑えるね、悲しいね、泣けるねぇー!いいじゃん?そんな状況で俺の神獣に勝てるのかよー!」
アヴァルッセは懐から、藍色の魔法石を取り出し叫んだ!
「この世に災害を……テペヨロトル!!」
石から、太陽のように真っ赤なジャガーが現れた。尾は剣のように鋭く、牙も長く鋭い。テペヨロトルが一声鳴くと、台風が巻き起こったのだ。そう、テペヨロトルは災害の神。何かしら動けば、彼の身の回りには災害しか起こらなくなるのだ。
「誰にする……?」
エルキがコソコソとクロノとジャスティスに相談する。ミュゼットは持っていないので、何かしら相手がズルをすれば、教える係と地味だが彼女は張り切っているみたいだ。
「おい、それにしても……持ってるのか、お前。」
エルキはコクリと頷く。クロノは自分の魔法石を見つめるが、なんとなく負けそうな感じがしたので、辞退した。選択権は、ジャスティスとエルキにゆだねられる。
「-----------この魔法石は……つい最近まで俺を苦しめた神が司っているんだ。ちゃんと命令し従うか……。」
「じゃあ、俺がしよう。俺の神獣を舐めてもらっちゃ困るんでね。」
ポケットから、青がかった水晶を取り出し、地に落とす。
「起きろ……『ソルムス』。」
コスモオーラから出てきたのは、空色のカメレオンだった。目は黄色く、口にはキザギザと牙がある。つめも鋭く、いかにも凶暴そうな神獣でかなり大きい。
「よし、あいつ倒して来い。」
『ほー。いいぞー!』
「軽ッ---------------」
一同、心の中で騒然。まるで神が奴隷じゃないか。
まあ、それは置いといて。
「へー。お前の神獣か。なかなかやりそうだな。でも、手加減はしねぇぞ?行って来い、テペヨロトル!骨一本も残さず、殺して来い!!」
テペヨロトルは鋭い牙で、ソルムスへ襲い掛かった。すると、先が丸く硬い尾で一発でテペヨロトルを突き飛ばしたのだ。もの凄く遠いところまで飛ばされ、ソルムスは……
『ホームラン。やるなー俺。』
「黙って闘え。」
エルキの強烈な突っ込みにしょ気ながらも、その怒りをテペヨロトルへとぶつけに行く。
「おい!なんの計画も無しに---------------
「だーいじょうぶ!!俺だからー!!」
クロノとジャスティスでこそこそ喋る。
「あいつで勝てるか?」
「-----------さぁ。」