ダーク・ファンタジー小説 ※倉庫ログ
- Re: 僕らの彗星 【参照500突破!感謝感激雨嵐】 ( No.174 )
- 日時: 2011/04/28 20:22
- 名前: 月夜の救世主 ◆WABCAFs6Hg (ID: rs/hD2VF)
- 参照: 足かゆっ
向こうに浮かぶ大都会は、「コメッタ」。
宇宙に近い街とされ、スペースシャトルなど宇宙の道具が色々とおいてある。それで利益を得ているのか、なかなか景気がよく、賑わいを絶やさない。
「宇宙だってねー!あたし、宇宙って大好きでさー。」
「私も、大好きだよ。広くて、綺麗で……。」
二人で宇宙のことを語っていると……重苦しい空気が横切ったのだ。魔女とは違う空気を掃うように、二人は木に登る。そして、主を探す。すると、下に草木を踏む音が聞こえ、下に下りた。
「……ク、クロノじゃん!久しぶりー!」
ロッタが明るく、いつものように接しても黙ったままずっと睨みつけている。「か、感じ悪……」と呟き、ミュレアに視線を送る。すると、ミュレアは呆然としたまま動かない。「ちょっと!」と声をかけると、「あぁ」と我に返る。
「クロノ?感じ違うよー?」
黙ったままだ。雰囲気は全く違う。ただ、体や顔……外見はクロノそのもの。ロッタが「ねぇってばぁ!」と声をかけた。そしてとうとう口を開いたのだ。
「五月蝿い……。」
「はっ?」
「危ない!!」
ミュレアがロッタの頭を押し、伏せさせた。ロッタたちの上に空気の刃が通る。これもクロノの得意技。やっぱりこのひとはクロノかとロッタは確信するものの、何故攻撃したのか……。
「大人しく渡せ……。」
「な、何を?」
ロッタが睨みつけながら、ゆっくりと立ち上がる。クロノはロッタの懐を指差し、
「神物(コスモス・パーツ)……。」
と言った。
ロッタは仲間だからと思いつつ、心配であるが自分が持つネックレスを差し出そうとクロノに近づく。すると、後からミュレアの「待て!」という声がロッタを止めた。
「待て……。危険だ。渡すな!」
「でも……クロノは私たちの仲間だよ?……ミュレアにはまだ分からないよねー?」
ミュレアの瞳が金紅に輝く。さっきとは打って変わってまた違う。
「貴様、何者だ?私が見る限り------------
「黙れ……!」
クロノが双剣を構え、ミュレアに襲い掛かる。フッと鼻で笑い、「面白い……」とこたえ、低い声で唸るように歌いだす。地響きがし、声が大きくなればなるほど、地響きもつよくなる。そして、一気に声を大きくしたその時!石の塊のような衝撃波が、クロノを襲った。そして、ハープを手に取り、激しい曲を弾く。クロノの体中が痺れるように痛いようで、動けないで居る。
「---------------とにかく、その口調だと漆黒の使者と仲間だな?」
「え?」